2011年02月13日
桂甫作 親王飾り
今年は娘ポルトの初節句ということもあり、ひな人形を手に入れることになった。昔、取材で一度お世話になったご縁もあって、「ひな人形ならここ!」思っていたのが、ご近所の安藤人形店。取材した際、お顔、着付け、そしてなによりも大切な存在感すべてにおいて、見とれるほど素晴らしかったからだ。ということで、俺様、ボニータ、ポルたんの3人揃って、安藤人形店にお出かけすることになった。展示場に行くと、そりゃもう見事なひな人形がたくさん並んでいて、目移りしまくり!見ているだけで心が華やぎ、「あぁ、やっぱり日本の文化っていいなぁ」と思った。そして、安藤忠彦専務にいろいろ説明をしていただき、決めたのが、この親王飾りだ。作は専務のお父上である桂甫さん。京ひな人形は頭師、人形師、織物師、小道具師、手足師、髪付師、着付師によって、分業でつくられる。安藤人形店は着付師のお店で、ひな人形の総仕上げを担当されている。そして桂甫さんは、人形着付師として、唯一天皇陛下から黄綬褒章を拝受された方。さらには「現代の名工」として厚生労働省から認定されている。名人・猪山さんが手がけた頭のお顔は精巧で、貴賓が高い表情。殿が着ている黄櫨染(こうろせん)は宮中で最も格式高い色として用いられているもの。ボニータの希望により、若干姫の着付けを変更してもらった。
うちは男兄弟だったので、ひな人形を飾ったことがなかったが、家に飾ると、かなり場が華やいで気持ちが明るくなる。京都では殿を右、姫を左に飾るのが伝統的らしいが、今のところうちでは全国区ルールに合わせている。やっぱりローカルルールに合わせようかなぁ…。昔は、こういったものにまったく興味がなかったんだが、今はうれしくてひな人形を何度も眺めたり、写真を撮ったりして、ひな祭り気分を楽しんでいる。
ともあれ俺様はいつでも元気です。
posted by TSUKA at 15:23| Comment(0)
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